「相続対策をしていますか」と質問を投げかけると、多くの人が「そこまでの財産はない」と答えます。このぐらいの財産では、残された遺族が争うようなことにはならないだろうと感じてのことでしょう。しかし遺産でもめるケースの最も多い金額が5000万円以下で4割程度、次に続くのが1000万円以下で3割程度です。その両方で7割。

不動産なども合わせての金額ですので、多くの人がこの中に含まれるのではないでしょうか。家庭裁判所に持ち込まれる「遺産分割」に関する紛争は年々増加し、10年前に比べ3倍ほどになっています。もともと仲が悪かったということはなく、それまではごく普通に付き合っていた兄弟が争うのです。なぜそのような相続問題を抱えるようになってしまうのか、これは早めに弁護士などの専門家にゆだねず、本人同士の話し合いで解決しようとしてしまう結果とも言えます。

相続は早い段階で専門家を入れることで、個人同士がいがみ合うことを避けられますが、当事者で話し合うとつい感情的になってこじれることが多く見られます。また財産を残す側がしっかりとした相続対策を行っていなかったことで、あらそういつようがなかったものが争わねばならなくなってしまうということも見られます。少ない金額であっても生前から弁護士に依頼して相続対策を行っておくことは、遺族に対する思いやりです。また遺族が弁護士を早めに入れることもまた、いたずらに争うことを避けるために有効な手段なのです。

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